目次
CF-R9
Let'snote CF-RシリーズのCF-R9について。
メモリ増設
メモリは標準で2GB。仕様表を見るとメモリはPC-6400(DDR2 800)のSO-DIMMで、2GBを増設して最大4GBにできる。だが実は4GB増設して全部で6GBにすることが可能だ。では、もしPC2-6400 8GBのSO-DIMMを入手することができれば、全部で10GB搭載することはできるのだろうか・・・。
Intel QM57 Expressチップセットの仕様を見ても、最大メモリは掲載されていない。なぜだ?・・・実はこの世代以降は最大メモリサイズはチップセットではなくCPUの仕様で決まる。Core i7-640UMの仕様を見ると、最大メモリは8GBと明記されている。10GB搭載は夢と消えた。
標準搭載の2GBはメインボードに直付けされているので、交換はできない。というわけで標準搭載の2GB+増設4GBで6GBが上限になる。
SSD換装
CF-R9にWindows 10とOfficeをインストールして使ってみると、これは出張の時だけ使うのはもったいないと思うようになった。もっと持ち歩いて普段使いしたいPCだ。ならばHDDをSSDに換装したほうが都合がよい。HDDとほぼ同じ容量のSSDを新品で購入した(SAMSUNGの750 EVOの250GBが7千円弱だった)。
交換はまったく難しくなかった。CF-R9の分解は分解工房に図解入りで詳しく解説されている。HDD→SSDのデータ転送は、MiniTool Partition Wizardを使ったが、他のソフトを使っても問題ないだろう。要はDisk-to-Diskのコピーを選べばいいだけである。HDDよりSSDのほうが容量が若干小さかったのだが、最近のパーティンション操作ソフトは、パーティンションのサイズを自動で調整してくれる。分解→コピー→組み立て→動作確認まで1時間半ほどで終わった。
ドライバー類
入手したCF-R9にはWindows 7がプリインストールされていた。これにWindows 10 Pro 1709 (Fall Creators Update) (64bit)をインストールした(アップグレードではなくクリーンインストールした)。だが、CF-R9はWindows 10動作確認対象外と明記されており、Windows 10用ドライバー類は供給されない。以下はそれに対して、CF-R9のWindows 7用のドライバー類や、CF-RZ4やCF-RZ5のWindows 10用ドライバー類を流用できるか調査した内容である。
基本となるのは、CF-R9KWDCDS用 Windows 7 (64bit) 導入済みドライバー。これはCF-R9のWindows 7 (64bit)プリインストールモデルの導入済みドライバーのリストだ。Windows 7のドライバーはWindows 10に流用できることが多いので、そこを出発点に調べていこう。
CF-R9ドライバー表
# | 名称 | Win 7 Ver | Win 10 Ver | Install | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
1 | OS INF File ドライバー | 9.1.1.1025 | - | 不要 | Windows 10をインストールした時点で、デバイスドライバに「不明なデバイス」は存在しないので、INFファイルを追加でインストールする必要はなさそうだ。 |
2 | Panasonic Misc ドライバー | 1.3.1100.100 | 2.1.1501.0 | 不要 | ACPI\MAT0021という謎のデバイスのドライバ。Windows 10標準でインストールされるドライバの方が新しい。 |
3 | Panasonic Common Components アプリケーション | 2.00l12m00 | - | 必要 | Panasonic製のソフトの共有ライブラリ。中身はVC++のランタイムなど。下記のアプリを使うなら必要。 |
4 | Panasonic Common Components (x64) アプリケーション | 2.00l12m00 | - | 必要 | 同上 |
5 | Panasonic Notification アプリケーション | 1.03l11m00 | - | 不要 | Panasonic製のソフトのうち「Numlockお知らせ」などをログオン画面で動作させるためのソフト。「Numlockお知らせ」を使わないなら不要でしょう。 |
6 | LAN ドライバー | 11.2.19.0 | 12.15.22.6 | 不要 | Windows 10標準でインストールされるドライバの方が新しい。 |
7 | 無線LAN ドライバー | 13.1.1.0 | 15.4.1.1 | 不要 | 同上 |
8 | サウンド ドライバー | 4.115.0.60 | 10.0.16299.15 | 不要 | 同上 |
9 | モデム ドライバー | 7.80.4.0 | 7.80.2.52 | 不要 | 同上 |
10 | Intel(R) Rapid Storage Technology ドライバー | 9.5.7.1002 | 10.0.16299.98 | 不要 | Intelの説明を見る限り、CF-R9に必要な要素はない(もしSSHDに換装したらISRTは効果があるかもしれないが)。※1 |
11 | Hotkey ドライバー | 11.1.1100.0 | 2.1.1501 | 不要 | ACPI\MAT0019という謎のデバイスのドライバ。Windows 10標準でインストールされるドライバの方が新しい。 |
12 | Hotkey Appendix アプリケーション | 9.00l10m00 | - | 必要 | これをインストールしないとFn+ファンクションキーによるスリープなどが動作しない(音量や画面の輝度の制御はできるが)。一部機能に問題あり。 |
13 | Hotkey設定 アプリケーション | v2.01l11m00 | - | 不要 | Fnキーのロック程度の機能しかない。 |
14 | ビデオ ドライバー | 8.15.10.2281 | 8.15.10.2900 | 不要 | Windows 10標準でインストールされるドライバの方が新しい。 |
15 | フラットパッド ドライバー | 13.2.6.1 | 19.0.19.1 | 不要 代替 | 同上。 CF-RZ5用のv19.3.10.8がインストールできる。 |
16 | AMT ドライバー | 6.0.31.1208 | 6.0.0.1179 | 適宜 | Management Engineを使うならば必要。Windows 7互換モードでインストールする必要がある(AMTの動作については未確認)。※2 |
17 | Intel(R) Dynamic Power Performance Management(DPPM)ドライバー | 4.0.1.1025 | - | 不可 | IntelとPanasonicで共同開発したパワーマネジメントだそうだが、Windows 10でこのデバイスが何に対応するのが分からない。 |
18 | SD セキュア DLL ドライバー | 1.1.21.40235 | - | 不要 | 「SDメモリカードを簡易認証デバイスとして利用するためのドライバ」・・使わないでしょう。 |
19 | TPM ドライバー | 3.6 | 10.0.16299.15 | 不要 | Windows 10標準でインストールされるドライバの方が新しい。 |
20 | PC情報ビューアー アプリケーション | 6.06l10m00 | - | 適宜 代替 | CF-RZ5のv9.01l10がインストールできる。 |
21 | PC情報ポップアップ アプリケーション | 5.02l10m00 | - | 適宜 | 動作はするようだが、もう「最新情報」が配信されるとは思えないので要らないのかも。 |
22 | バッテリー残量表示補正ユーティリティ アプリケーション | v2.02l10m00 | - | 必要 | 残量表示の補正をするためには必要。 |
23 | 無線切り替えユーティリティ アプリケーション | v4.03l15m00 | - | 必要 | 屋外で使ってはならない802.11aのON/OFF切り替えをするツール。入れておいた方が良いでしょう。 |
24 | ホイールパッドユーティリティ アプリケーション | v4.04l10m00 | - | 不可 代替 | Windows 10では動作しない。Windows 8用のV5.04L11が利用できる。 ※3 |
25 | ディスプレイ ヘルパー アプリケーション | v1.02l12m00 | - | 不要 | 外部ディスプレイをつないだ場合のウィンドウ操作。 |
26 | プロジェクターヘルパー アプリケーション | v200l10m01 | - | 不要 | プロジェクターをつないだ場合の表示の切り替え。 |
28 | ネットセレクター2 アプリケーション | v1.22l10am00 | - | 必要 代替 | RZ5用のネットセレクターLite (v1.20l15)がインストールできる。 |
29 | 電源プラン拡張ユーティリティ アプリケーション | v1.04l10m00 | - | 必要 | バッテリーの耐用年数を増やすエコノミーモード(ECO)を使うのに必要。 |
30 | セキュリティ設定ユーティリティ アプリケーション | v2.02l10cm00 | - | 不要 | - |
31 | USB Selective Suspend Manager アプリケーション | v1.00l11m00 | - | 不要 | 謎のユーティリティ。USBのセレクティブサスペンドは標準の機能としてあるし・・・。 |
32 | NumLockお知らせ アプリケーション | v2.01l10m00 | - | 不要 | LEDあるから要らないでしょ。 |
33 | USBキーボードヘルパー アプリケーション | v2.02l12m00 | - | 不要 | USBキーボードを接続すると本体のキーボードをNumLockする。 |
34 | USBマウスヘルパー アプリケーション | v2.03l12m00 | - | 不要 | USBマウスを接続するとホイールパッドを無効にする。 |
35 | Fn Ctrl 機能入れ替えユーティリティ アプリケーション | v1.01l10m00 | - | 不要 | 入れ替えたくありません。 ※4 |
36 | ぴったりビュー アプリケーション | v1.00l10m05 | - | 不要 | フォントとアイコンのサイズを変更するツール。 ※5 |
37 | ワイヤレス投光用 アプリケーション | - | - | 不要 | Panasonic製プロジェクターに無線LANで画面を送信するためのもの。 |
※1 SSDに換装したCF-R9でCrystalDiskMarkを走らせてみると、Windows 10標準のドライバ(10.0.16299.98)のほうがWriteがやや早い。
※2 Windows 7互換モードでインストールする必要がある。AMTの動作については未確認。
※3 参考リンク:レッツノートCF-S9のホイールパッドでもMicrosoft Edgeでスクロールできる
※4 Microsoft SysinternalsのCtrl2capを使ってCapsLockとCtrlを入れ替えている。
※5 ぴったりビューでサイズ変更をすると、Windows 10のシステムフォントがメイリオにされてしまい、元に戻せなくなる。Windows10 フォントが汚いので一発変更!やMeiryo UIも大っきらい!!を使って元に戻す。
Hotkey Appendixの問題
Hotkey Appendixをインストールしなくても、Fn+キーの組み合わせは動作する。インストールした場合と、しない場合の各キーの可否を調べてみた(○は動作した、-は動作せず、△は動作したものの一部制限あり)。
キー | 機能 | HotKey Appendix | |
---|---|---|---|
なし | あり | ||
F1 | LCDバックライト輝度アップ | ○ | △ |
F2 | LCDバックライト輝度ダウン | ○ | △ |
F3 | 外部ディスプレイ表示切り替え | ○ | ○ |
F4 | 音声出力のオン/オフ | ○ | ○ |
F5 | 音量アップ | ○ | ○ |
F6 | 音量ダウン | ○ | ○ |
F7 | スリープ機能 | - | ○ |
F8 | なし | - | - |
F9 | バッテリー残量表示 | - | ○ |
F10 | 休止状態機能 | - | ○ |
F11 | SysReqキー | ○ | ○ |
F12 | PrtScキー | ○ | ○ |
△と表示したFn+F1とFn+F2は、Hotkey Appendixをインストールした状態だと、バックライドの輝度は変えられるのだが、すぐに元の輝度に戻ってしまう。電源プランの「ディスプレイの明るさ」を変更しても元に戻ってしまう。どうやら、起動時の輝度を記憶していて、それに戻してしまうようだ。
Hotkey Appendixなしだと、Fn+F7(スリープ機能)・Fn+F9(バッテリー残量表示)・Fn+F10(休止状態機能)が使えない。HotKey Appendixをインストールする・しないにそれぞれ一長一短がある。現在はインストールしていない。
BIOS
MEファームウェア
- CF-F10A、F9、S9、N9、R9、C1A、31、19、52シリーズ [インテル(R) vPro(TM) テクノロジー搭載モデル] Intel(R) Management Engine(ME)ファームウェア アップデートプログラム (2017/06/27)
— インテル株式会社より公開された Intel Management Engine(ME)ファームウェアの脆弱性問題に対応しました。本ソフトウェアを適用後のバージョンは「6.2.61.3535」となります。
これは2017年5月に発表された脆弱性(INTEL-SA-00075・CVE-2017-5689)に対処するためのアップデートのようだ。
未解決の脆弱性
2017年11月20日にMEのさらなる脆弱性の発表があった(INTEL-SA-00086)。
- インテル-SA-00086 検出ツール (intel)
検出ツールはCF-R9に脆弱性があると報告してくる。だが、Panasonicは現時点(2018/3/4)ではアップデートを掲載していない。同世代のCF-S9/S9などの記述を見ると Intel will not release any mitigation for this vulnerability.(Intelはこの脆弱性について緩和手段をリリースしない) とあり、Intelは古い機種のファームウェアの更新を諦めているようだ。
無線カード交換
CF-R9のWiFiはCentrino(R) Advanced-N 6200である。802.11nでストリームが2×2なので最高速は300Mbpsだ。転送速度には不満がないが、Bluetoothが使えないのが残念である。USBのアダプタを使わずにBluetoothのマウスをつなぎたい。そこで、Bluetooth付きの無線LANカードに交換することを考えた。
ネットを検索してみると、無線カードを交換している人たちを見つけた。どんなカードを使っているのだろうか・・・。
- Advanced-N 6230 (昔エレキ少年 ランチエージング)
- Advanced-N 6235 (昔エレキ少年 ランチエージング)
- Dual Band Wireless-AC 7260 (価格.com)
このうち、Dual Band Wireless-AC 7260 と Advanced-N 6235 Dual Band が手元にあった。以前ヤフオク!で手に入れたまま、使わずに眠っていたものだ。今回は6235を使うことにした(6235ANHMW)。ちなみに約千円。
Advanced-N 6235への交換
交換のためにR9を分解した。途中まではSSDを交換したときと同じなので、分解工房のページを見ながらやれば良い。WiFiカードはメインボードの裏にあるので、メインボードの取り外しには、下記のサイトを参考にした。
CF-R9のメインボードの写真。左上にMini PCI-expressのハーフサイズのカードが見える(6200)。これを6235に交換した。
アクセスポイントが見えない
組み上げて電源を投入し、とりあえずWiFiに接続してみる・・・。無事に接続できたのは良いが、なんか電波強度が弱いし、いつもより見えているアクセスポイントの数が少ない。調べてみると、802.11nのアクセスポイントは見えるが、802.11gのアクセスポイントが見えていない。さらに、接続速度が半分の150Mbpsしか出ていない。MIMOが効いていない→アンテナが一本しかつながっていないのが原因のようだ。
無線カードには2本のアンテナケーブルを接続するが、マザーボードを裏返すときに、ケーブルが1本外れてしまったようだ。仕方ない、再度分解してアンテナをつなぎ直した。
再度組み上げて、WiFiに接続してみると、無事に300Mbpsで接続し、11gのアクセスポイントも見えるようになった。また自動的にBluetoothのドライバーがインストールされ、使えるようになった。
ドライバーのインストール
Intelのドライバーのほうがバージョンが新しいので、インストールしてみた。
無線切り替えユーティリティの謎
悩んだのは無線切り替えユーティリティだ。このユーティリティが動作してくれれば、無線LANのON/OFF、5GHzの利用のON/OFF、BluetoothのON/OFFを個別にメニューから切り替えられて便利なのである。だが、サポート外の無線カードにしたせいなのか、切り替えメニューが表示されなくなってしまった。ならばと、6235を搭載しているCF-SX1用の無線切り替えユーティリティをインストールしてみたが、状況は変わらなかった。・・・。使えないなら捨ててしまえ! と、アンインストールしたところ、トラブルに陥った。
Windowsを起動すると無線LANがOFFになってしまうのだ。タスクトレイのWiFiのアイコンをクリックすると「手動」と表示される。つまり、ハード的なスイッチでOFFにしてあるという意味だ。筐体手前のWIRELESSスイッチはONにしたままなのに・・・。このスイッチをON→OFF→ONと切り替えると、無線LANが使えるようになる。しかし、起動する度に毎回こんなことをしたくない。どうしたものか。
無線切り替えユーティリティを再度インストールすると、この現象は消えた。どうやらアンインストールしてはまずいらしい。
Bluetoothマウス
さて目的のBluetoothマウスは、MEMTEQというメーカーのものを買った。
* Optical Gaming Bluetooth V3.0 Wireless Computer Mouse (memteq)
AliExpressで約千円だった。ペアリングの方法がちょっと分かりづらい。
* Memteq Bluetooth Mouse Pairing
左右のキーと中央のホイールキーを同時に押す必要があるみたい。
雑感
筐体手前のWIRELESSスイッチをON/OFFすると、WiFiもBluetoothも一緒にON/OFFされる。飛行機の離着陸時なら「全部OFF」でもいいが、WiFiがOFFでもBluetoothマウスは使いたい状況もあるからなぁ。でも、JALもANAも国内線にWiFiを導入しているし、あと2~3年で新幹線も特急電車もWiFiが使えるようになるようだ。一括ON/OFFでもそれほど不便はないかもしれない。
無線カードを交換すると技適マークが無効になる、という話がある。Let'snoteの筐体には「技術基準認証済みの無線装置を内蔵」とある。内蔵されていた無線カード6200には技適のマークがあった。同様に認証済みの無線カード6235に交換してはいけないのか(たぶんダメだ)。
Let'snoteの筐体には無線カードとは別の認証番号が書かれている。これは設計認証だろう。それならば、メーカーや指定業者以外がLet'snoteを分解した時点でもうアウトだ(無線カードをいじったかどうかに関係ない)。前回のSSDの交換を行った時点ですでに「違法機械」になっている。総務省はこれをいちいち取り締まったりしないだろうが、問い合わせてみればオーケーとは言わないだろう。
適法性を維持したければ、無線機能を内蔵したPCを自分で分解してはいけない、ということだ。分解してしまった以上、無線カードの交換について思い悩むのはナンセンスと言える。
Windows 11
CF-R9にWindows 11をインストールできないか? という問い合わせをいただいたので、インストール実験を行った。
CF-R9は古い機種なので、Windows 11のシステム要件を満たしていない。具体的にはファームウェアがUEFI対応ではないし、セキュアブートにも対応していない(TPMには対応している)。なので、そのままではWindow 11をインストールできない。いわゆる「非対応機種へのWindows 11の強制インストール」という手法を使うしかない。
今回はrufusを使用した(Ver 4.3のポータブル版 rufus-4.3p.exe を使用)。
- まずWindows 11 をダウンロードするからWindows 11のディスクイメージ(ISO)をダウンロードする(Windows 11 (multi-editon ISO)の日本語版)。現在は23H2がダウンロードできるようになっているが、実験時には22H2しかダウンロードできなかった。またrufusにダウンロードさせる手段もあるが今回は割愛。
- 8GB以上の容量があるUSBメモリを用意し、rufusを起動する。
- デバイスで、USBメモリのドライブを選ぶ。
- [選択]でダウンロードしたISOファイルを選ぶ。
- パーティション構成はMBR、ターゲットシステムはBIOS(またはUEFI-CIM)を選択する。
- [スタート]を押すと、次のようなウィンドウがポップアップする:
- このなかで、4GB以上のRAM、セキュアブート及びTPM2.0の要件を削除を選択する。その他の選択はお好みで良いだろう。
CF-R9はWindows 10を削除して CentOS 8 Streamをインストールして使っていたので、今回はWindows 11を新規インストールした。USBからブートして通常通りの手順で、無事Windows 11がインストールできた。
Windows 10からのアップグレードもおそらく問題なくできるだろう。Windows 10を起動し、USBの中のsetup.exeを使ってアップグレードすれば良い。もしエラー0x80072F8F-0x20000が出た場合には、USBの中身を全部ハードディスク(SSD)にコピーしたのちに、コピーしたsetup.exeを使ってアップグレードする。
ドライバー類
デバイスドライバーやPanasonicのユーティリティプログラムについては、ドライバー類で必要と書いたものはすべてインストールできて動作した。Hotkey Appendixの問題で起きたF1/F2キーでのLCDバックライト輝度制御のトラブルも起きなかったので、Hotkey Appendixアプリはインストールしたまま使っている。
23H2へのアップグレード
非対応機種にWindows 11をインストールした場合でも Windows Update で毎月のアップデートは配信される。しかし、次のバージョン(今回は22H2→23H2)はWindows Updateでは配信されず手動でアップデートしなければならない。方法については「非対応機種 23H2」などで検索すればいろいろ情報が得られるだろう。
今回は22H2同様に、23H2のISOファイルをダウンロードし、rufusでUSBメモリに書き込み、Windows 11上からUSBメモリのsetup.exeを使うことで問題なくアップデートできた。