XPへの.NET Framework のインストール
.NET Frameworkにはバージョンがいくつもあり、しかも上位互換性があるとは限らない・・というややこしいことになっている。もちろん、.NET Frameworkが必要なソフトを使わないのなら、必要もないのにインストールしなくたっていい。
ただよくある話は「どれをどこからダウンロードしてインストールすれば良いのか?」というもの。そのための情報まとめ。
バージョン間の互換性
.NET Frameworkのバージョンを整理する (@IT) にとてもよくまとめられている。図も(勝手に)転載させていただいた。
この図のように .NET Framework にはバージョンのグループが4つある。
- 1.0: XP用。サポート終了。
- 1.1: XP用。サポート終了。
- 2.0/3.0/3.5: 同時インストール可能。新しいバージョンは古いバージョンを含んでいる。
- 4/4.5/4.6: どれがひとつだけがインストールできる。
グループ間に相互の互換性はない。(2.0がインストールされていても1.1用ソフトは動かない)
一方、グループ内では上位(後方)互換性がある。(4用ソフトは4.6でも動作する)
XPにインストールできるバージョンは
XPには1.0/1.1/2.0/3.0/3.5/4 がインストール可能だ。
ダウンロード
各バージョンごとに「本体」「言語パック」「サービスパック」がある。下記は、ダウンロードページへのリンクとファイル名(32bit用のみ)。
Ver. | 本体 | 言語パック | サービスパック |
1.0 | RTM | - | SP3 |
dotnetredist.exe | - | NDP1.0sp3-KB867461-X86-Jpn.exe | |
1.1 | RTM | RTM用 | SP1 |
dotnetfx.exe | langpack.exe | NDP1.1sp1-KB867460-X86.exe | |
1.0/1.1はサポート終了。 | |||
2.0 | SP2適用済み | SP2用 | ← |
NetFx20SP2_x86.exe | NetFx20SP2_x86ja.exe | - | |
2.0は3.5に内包されているので、3.5をインストールするべき。 | |||
3.5 | SP1適用済み | SP1用 | ← |
dotnetfx35.exe | dotnetfx35langpack_x86ja.exe | - | |
サポート終了日は設定なし。それまで2.0/3.0もサポートされる。 | |||
4.0CP | RTM | RTM用 | - |
dotNetFx40_Client_x86_x64.exe | dotNetFx40LP_Client_x86_x64ja.exe | - | |
4.0Full | RTM | RTM用 | - |
dotNetFx40_Full_x86_x64.exe | dotNetFx40LP_Full_x86_x64ja.exe | - | |
Client Profile版とFull版がある。2015/7/14サポート終了。 |
もしできる限り多くのバージョンに対応したいなら、
- 1.0 RTM→SP3
- →1.1 RTM→言語パックRTM用→SP1
- →3.5 SP1適用済みRTM→言語パックSP1用
- →4.0 RTM→言語パックRTM用
の順でインストールすれば良いと思う。4.0用のFull版が必要になるのは、アプリがFull版の機能を要求する場合だけ。
古いバージョンが不要ならインストールしなくてもかまわないが、後から古いバージョンを入れる場合には、それより新しいバージョンをすべてアンインストールしてからでなければならない、というルールがある。そこが面倒なところだ。(インストールは古いバージョンから、アンインストールは新しいバージョンから)。