WMP11をslipstreamしたい（失敗）
更新プログラムの統合では、更新プログラムの /integrate オプションを使って統合（slipstream）した。
だが、Windows Media Player 11のインストールファイル（wmp11-windowsxp-x86-ja-jp.exe）には、/integrate オプションがないため、slipstreamすることができない。
パッケージ中のコンポーネントを手動でslipstreamしてみる
試しに wmp11-windowsxp-x86-ja-jp.exe に /? オプションを付けて実行してみると、こんなダイアログが表示される。
そこで、
%SSUPDATE%\wmp11-windowsxp-x86-ja-jp.exe /C /T:%SSUPDATE%\WMP11
とやって、更新プログラムを展開する。中には26個のファイルがあるが、インストーラが四つ入っている。
| 実行ファイル | 機能 |
|---|---|
| UMDF.exe | Microsoft User-Mode Driver Framework Feature Pack 1.0 |
| WindowsXP-MSCompPackV1-x86.exe | Microsoft Compression Client Pack 1.0 for Windows XP |
| wmfdist11.exe | Windows Media Format Runtime 11 |
| wmp11 | Windows Media Player 11 |
この四つの実行ファイルを /quiet /integrate:%SSTARGET% とオプションを付けて、それぞれ実行し、ISOイメージを作ってXPをインストールしてみた。その結果は、
何らかの処理が足りないのだろう。XPのインストール途中で「WMDRMSDK.DLLが見つからない」というエラーメッセージが表示された。OKボタンを押せばインストールは続行できるが、スタートメニューに Windows Media Player が登録されなかった。
このやり方は失敗だった。
Windows Media Player 11 Slipstreamerを試す
WMP11をslipstreamするためのソフトが存在する。その名も Windows Media Player 11 Slipstreamer。http://www.boooggy.org/slipstreamer/ で公開されていたが、2012年に閉鎖されてしまった。
UpgradeNRepair というサイトでバイナリが配布されているので、ダウンロードして使ってみた。
実行画面。
統合できたようなので、ISOイメージを作ってXPをインストールしてみた。
残念ながら、インストール開始直後にエラーで止まってしまった。
そんなわけで、WMP11のslipstreamはうまくいかなかった。nLiteやHFSLIPを使えば統合できることは分かっているので、自力でのslipstreamに時間を割くのはこれぐらいにしておこう。